私は幼いころから絵を描くことが大好きで、将来は「絵描きになるんだ!」と心に決めていました。というのもその頃の先生やまわりの大人たちから「うまいねー!」「将来は画家だねー」って褒めていただいたり入選の経験があったりで、調子に乗っていたんでしょうね、きっと。そしてその思いのまま絵と図案の意味も判らないまま専門の学校に進み、デザインの基礎を学びイラストレーターとしてデザイン制作会社に就職してました。そこでプロとしての経験を積むわけなんだけれども、1960年代後半という時代背景、映画、ファッション、音楽などいろんな強いエネルギーの影響をうけ、今度はあろうことか「ファッションデザイナーになるんだ!」という思いがめばえ婦人アパレルメーカーに転職、ほんとおっちょこちょいです。その後フランスのデザイナー"ジャック・エステレル"の製品を扱う商社からの引き合いで入社。そこでは貿易の基礎から製品開発まで学ばせていただきました。
現在このようにデザインの仕事を続けてこれているというのも過去の経験が大いに役立っているものと思います。